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電子版麻酔学教科書をWeb上で加筆、編集可能な状態に移行するにあたって。

 1994年に、諏訪邦夫先生が、初版 電子版麻酔学教科書を作成されるにあたり、本書の意図を以下のように述べておられます。
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本書の意図
 本書の意図は,“現代のテクノロジーにあった教科書の形式を模索する”ことです.やや大げさにいえば,“今後の教科書のあり方を示す”といってもいいでしょう. コンピュ−タを使う方々は,“麻酔学の教科書や辞書の電子化”“電子化された教科書や辞書”をイメージしているでしょう.広島大学の讃岐先生の“麻酔メモ”や阪大の萩平先生の“マニュアル”が先駆的なものですが,通常の教科書とはやや違っています.つまり,電子教科書を考えてはいても,イメージそのものが明確になっておらず,まして現物はまだできていないということです. そこで,実際につくるべくパソコンの仲間,エーテルネット(麻酔医を中心としたパソコン通信のネットワーク)の仲間などに呼びかけることも考えました.みんなで少しずつ充実したものを書いて,全体として大部のもの,内容もしっかりしたものに仕上げれば理想的です. それにしても,呼びかける私自身がイメージをはっきりさせる必要があります.それではじめて,自信をもって呼びかけられるというものです.呼びかけられる側も,見本やたたき台があった方が好都合です.そこで,自分の中途半端仕事に手を加えて一応完成して公開し,その役割を勤めさせることにします. つまり,この本は“電子版麻酔学教科書”の試作品として,公開提供するということです. (諏訪邦夫)

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 1997年9月 本書をより多くの方に利用していただけるよう、名古屋大学の市橋卓司先生(現在小牧市民病院ご勤務)のご努力によりHTML化がなされました。 このため「電子版麻酔学教科書」はインターネットで、より広く読まれ 麻酔の知識の普及に大きく貢献することができるようになりました。


 そして今回、諏訪先生が以前から提唱されていたように、「みんなで少しずつ充実したものを書いて,全体として大部のもの,内容もしっかりしたものに仕上げれる教科書」を実現するための1形式として、Web上でいつでも追加投稿、編集が可能な「電子版麻酔学教科書」をご提案することになりました。
 
 諏訪先生、市橋先生のご了解を得、「電子版麻酔学教科書」の移植作業をおこないました。

 骨格となる項目の新規投稿は、諏訪先生のみがコントロールできるようにしています。
 各項目毎に、それぞれの得意分野の先生方がいつでも追加投稿をできるシステムになっています。
 投稿時にパスワードを入力していただくと、何度でも、Web上で編集が可能となり、常に新しい情報に書き換えることができます。
 骨格の部分の文章も諏訪先生だけは、編集可能で、いつでも最新の情報を書き込むことができるようになっています。
 閲覧専用のミラーサイトを別に設け、訂正、加筆された内容のバックアップとしています。
 投稿可能なサイトは、パスワードで入室制限し、いたずら書きを防止できるようにしました。

 どのようなものになるか、まだ定かではありませんが、諏訪先生の御提唱される教科書へのワンステップになればと考えております。


                            2001年2月14日  文責 東 兼充  野上俊光
 



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